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小林よしのり
2016.8.17 00:54政治・経済

バイデン副大統領の名言


バイデン副大統領が、日本の核武装を容認するトランプを

批判し、「核保有国になり得ないとする日本の憲法を

我々が書いたことを知らないのか」と発言した。

その場にヒラリーもいたが笑っていた。

 

実にむかつく光景である。

戦争の勝者が敗戦国の憲法まで書くのは、本来、国際法違反

である。

日本の憲法を書いたことを、誇りに思っている米国人の本音

を聞いて、不愉快に思わない日本人は「奴隷」だからである。

 

しかしバイデンもよくこんな失礼なことを公然と口に出した

ものだ。

いや、失礼だが、公言してもらって良かったのだろう。

「憲法を書いてもらってありがとう」と感謝している愚劣な

日本人の姿が明瞭になってくる。

 

日本人はトランプが嫌いだ。

確かにトランプは放言だらけで、安定した知性があるとは

思えない。

しかし、日本の立場から見れば、真の独立を促す良きことも

言っている。

核武装容認はその代表的な例だ。

 

奴隷の臆病さが脳髄まで染み渡った日本人は、核武装

なんてとんでもないと力いっぱい遠慮するのだろうが、

わしのような根っからの独立心を持つ日本人は「しめた!」

と思ってしまうのである。

 

しかし報道番組を見ても、このニュースの扱いが小さい。

右の耳から左の耳へ受け流すつもりのようだが、こんな国で

愛国心を叫んでも虚しいだけである。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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